保湿剤の種類と使い方

医学部
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ケイジ理事長
ケイジ理事長

寒くなると空気が乾燥して、肌がカサカサになりますね。

そんなときによく処方されるのが保湿剤。

でも、保湿剤って色んな種類があるので、使い分けが難しいですよね。

今日はそんな保湿剤の特徴を知って、うまく使えるコツを解説します!

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どんな種類があるの?

大きく分けると、保湿剤にはエモリエントモイスチャライザーの2種類があります。

最大の違いは、前者が油だけ、後者が油と保湿成分を含んでいることです。

エモリエントって何?

エモリエントの代表選手はワセリンです。

ワセリンにもいろんな商品があって、

  • 白色ワセリン
  • プロペト
  • サンホワイト

といったものが代表的な商品です。下にさがるほど精製度が高いピュアなワセリンです。

基本的には成分は油で、皮膚をコーティングすることで水分の蒸発を防ぎます。

実は、厳密にはワセリン自体には水分を補う作用はありません。

エモリエントを塗る前には肌が十分に水分を含んでいる方が効果的です。

つまり入浴後が最も良いタイミングと言えます。

モイスチャライザーって何?

モイスチャライザーは水と油と保湿成分を含んだ保湿剤です。

保湿成分としてはヘパリン類似物質や尿素が含まれたものが多く使用されます。

商品名としては

  • ヘパリン類似物質:ヒルドイド、ヒルマイルドなど
  • 尿素:ケラチナミン、ウレパールなど

といったものがあります。

ヘパリン類似物質や尿素はそれだけで保湿効果があり、乾燥した皮膚にも使うことができます。

もちろん、より効果的に保湿したい場合は、エモリエントと同じように入浴後に塗るのが効果的です。

どんなタイプの製品がある?

エモリエントであるワセリンはほぼ油なので、もっともベタベタ・ヌルヌルした製品です。

モイスチャライザーは油と水を混ぜたもので、その比率によって様々な剤形があります。

油分が多いものから順に

  • 軟膏
  • クリーム
  • ローション(乳液に近い)
  • スプレー(化粧水に近い)

といったものが存在ます。

当然ながら、油分が多い方がベタベタしますが、保護作用・水分蒸発防止作用が強いので、空気が乾燥して水分が失われやすい冬場に適しています。

一方、水分が多くてサラサラなローションやスプレータイプの保湿剤は、夏場に使いやすいでしょう。

季節や肌の感じに合わせて選ぶと良いですね。

薬局で買う?クリニックでもらう?

いくつか保湿剤を紹介してきましたが、実はこれらは殆ど薬局・薬店・ドラッグストアで手に入ります。

値段はピンキリですが、医療機関を受診すると診察代などが別でかかるので、大人の場合は薬局で購入する方が安いケースもあります。

一方コドモの場合は、多くの市町村で子ども医療の助成があるので、受診の手間はありますが、医療機関で処方してもらったほうが安くつくことが多いでしょう。

コストや手間のバランスで検討してみるのが良いですね。

ただし、強い痒みや皮膚の赤みがある場合は、ステロイドなどの炎症を抑えるお薬が必要になる場合もあります。

保湿剤を塗ってみても改善しない時はかかりつけ医を受診するようにしましょう。

ケイジ理事長
ケイジ理事長

いかがでしたか?

一口に「保湿剤」と言っても、色んな成分や特徴があることがご理解いただけたと思います。

正しく知って、快適な日常を送りましょうね!

ぜひ、お友達にもシェアして教えてあげてくださいね〜!

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